【活動報告】横浜開港記念館・氷川丸見学、田辺先生講演会参加

平成28年11月19日 (土)

神奈川県横浜市にて、大正、昭和時代のステンドグラスを見学するツアーが開催されました。

午前、中区にある横浜開港記念館(重要文化財)にて日本のステンドグラスの礎を築いた「宇野澤組ステンドグラス製作所」が手がけた、2階広間の「呉越同舟」「鳳凰」「箱根越え」の3セットの作品と、貴賓階段室の踊り場にある「ポーハタン号」のステンドグラスを、ボランティアガイドさんの丁寧なご説明のもと見学しました。

前者は原画作者が不明です。後者に関しては、ここは戦後、連合国進駐軍により進駐軍兵站司令部(Logistic Command)として使われていて、ポーハタン号に米軍の旗が描かれていたことから、日米和平に(少し)一役かったのではないかと伝えられています。良いエピソードです。

横浜開港記念館
横浜開港記念館

昼食後「日本郵船歴史博物館」に移動。こちらで開催されるステンドグラス研究家田辺千代先生の講演会「一等特別室のステンドグラス──戦前の貨客船──」に参加。氷川丸が今年重要文化財に指定された記念のイベントの一環です。

当時の船舶にはたくさんの和製ステンドグラスが設置されていたことが日本郵船の設計図や写真などの資料に記録されており、その存在の多さ、手がけた職人の技術の高さ、デザインの美麗さ(小川三知作多数)に驚きました。しかしほとんどのステンドグラスは船ごと戦争で破壊され、海の藻屑と消えてしまいました。もし現存していれば、大変貴重な日本の文化財になっていたことでしょう。

しかし、唯一ステンドグラスが状態良く残っているのが、山下公園に係留されている「氷川丸」です。日本郵船歴史博物館から徒歩で移動し、船内を見学しました。

氷川丸

田辺先生の講演会の様子が「神奈川新聞・横浜版」ウェブサイトに掲載されています。
http://www.kanaloco.jp/article/213655

最後に横浜開港記念館ボランティアガイドの字草様、日本郵船歴史博物館の学芸員で講演会の司会も担当していただいた吉田様、この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。

日本郵船歴史博物館様からクリアファイルのお土産をいただきました! 

氷川丸クリアファイル

日本郵船歴史博物館および氷川丸内は撮影禁止のため、画像が撮影できませんでした。

公式サイトにある見学ツアーの動画でご確認ください。 

◎ 日本郵船歴史博物館および氷川丸のウェブサイト
http://www.nyk.com/rekishi/ 

◎ 横浜開港記念館のウェブサイト
http://www.city.yokohama.lg.jp/naka/kaikou/